守り継がれる心と仏像たち

波田の南西、上波田・水沢地区には江戸末期頃まで、七堂伽藍を備え「信濃日光」と称された真言宗の寺院 若澤寺がありました。
しかし、若澤寺は明治時代初期の廃仏毀釈により取壊しの難に遭遇しました。
水澤観音堂をはじめ、当寺は若澤寺にゆかりの品々を多数受け継ぎ、今日まで大切に護り続けております。

銅造薬師如来座像

長野県宝 鎌倉時代末期

右手は相手を励ます意味である施無畏の印相を示し、蓮華座に結跏趺座(座禅の型)をしています。鏡板を失っていますが懸仏であり、鎌倉時代後期の作とされています。

銅造菩薩半跏像

長野県宝 奈良時代末期

髻を結い三面頭飾を着け、右手を屈して指先を軽く頬にあてて左足を踏み下げ半跏する小金銅仏です。奈良時代末期の仏像で、国内で作られたものとしては長野県内最古とされています。

銅造菩薩立像

松本市指定文化財 南北朝~室町時代

八角宝冠を戴いて、衣雛の多い裳を着けています。善光寺式阿弥陀三尊像の脇侍像であり、信州・善光寺の本尊阿弥陀三尊像脇侍の菩薩像とほぼ同じ形をしています。南北朝から室町時代の作とされています。

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